2023年 被害体験 

 埼玉県のAさんから『ノーリードの犬による被害体験』をお寄せ頂きました。
Aさんのお子様たちは公園で、興奮したノーリードの犬に追いかけられるという被害に遭いました。 

「ノーリード事例~file.7~」
2023年
埼玉県・公園

Aさんのお子様たちが被害に遭った場所は広い公園です。
まるでドッグランかのように、リードを付けない犬がたくさんいます。
お子様たちが遊んでいると、興奮したノーリードの犬に追いかけられました。

Aさんは公園管理者とお話をして「犬の放し飼いを禁止」する表示をしてもらいましたが改善されません。
飼い主に注意をしましたが、悪態をつかれることも多々あるようです。

Aさんのコメント

私も子どもたちも犬そのものに良くない印象を持つようになってしまいました。
(元々は犬を含む動物全般が好きだったのですが)


【公園はなぜあるの?】
誰もが自由に利用できる公園ですが、公園を設置する目的ってなんでしょうか?

国土交通省のHPによると、「人々のレクリエーションの空間」「良好な都市景観の形成」「都市環境の改善」「防災性の向上」「生物多様性の確保」と表記されています。
簡潔にいうと、
「地域住民全員の利用を対象として整備された緑地、広場」であり、「人々のレクリエーション(仕事・勉強の疲れを休養や楽しみで回復すること)の場」であることです。

【公園に犬を連れて行くということ】
皆さんは「公園に犬を連れて行く」ということについてどう思いますか?
私個人は子供たち、高齢者たちがいる公園で犬を散歩させるということは「公園にお邪魔する」という感覚です。
犬連れだからと自分を卑下しているわけではなく、子供だった頃を思い出すとそういう感覚になるということです。

子供たちが遊べるところは必然的に、放課後の校庭、自分の家や友達の家、公園になります。 校庭は開放されていなければ遊べないし、自分や友達の家で遊ぶには親御さんの許可がいるでしょう。 そうすると選択肢は「公園」しかありません。

子供たちの中には「犬が苦手な子」「犬が怖い子」「犬の毛にアレルギーがある子」がいます。


症状が出ないと見た目では判別できない子(大人)がいるところに犬を連れて行くのですから、気遣いは必要だと思います。
飼い主にとっては可愛い我が子同然でも違う考えの人もいるということを、犬連れで散歩をする私たちは理解しなくてはならないと思います。

【公園で犬をノーリードにする飼い主】
杉並区でも公園という公共の場でいい年した大人が、犬をノーリードにして遊ばせる光景がよく見られます。
ノーリードにされる犬は好き勝手に走り回ることが日常になっているので、飼い主の制止は届きません。
よく「うちのコはしつけが出来ているから」と開き直る飼い主がいますが、「待って!」と言う飼い主の声に止まった犬なんて一度も見たことがありません。
言い訳がましく「遊びたかっただけなのよね」なんて言われても、それはあんたが勝手に思ってることであり、そんなこと知ったこっちゃないし、ノーリードにしていいということにはなりません。
そういう飼い主に「ここは公園という公共の場ですよ。犬をノーリードにしたければドッグランに行ってください」と言おうものなら、「あんたには関係ない!うちのコは大人しい!!」と逆ギレしてきます。
「大人しいから何だ?」です。
あんたに関係なくもありません。
私も公園を利用していい権利があり、公園の本来の目的であるレクリエーション(仕事・勉強の疲れを休養や楽しみで回復する)でリードで繋いだ犬を連れて散歩を楽しんでいるのですから。
ルールを守って散歩をしているこちらに文句を言うなんて非常識にも程があります。

【埼玉県のAさんの事例について私たちが思うこと】
Aさんのお子様たちに今回はケガはありませんでした。
ですが、ケガがなかったと安堵できる現状ではありません。
公園管理者とお話をされても改善されないということは、被害に遭う可能性があるということですから。
本来なら、お子様たちを追いかけた犬の飼い主が「今回は大事にならなくて良かった。もうノーリードはやめよう」と思い心を入れ替えてくれたらいいのですが、ノーリードにする飼い主って驚くぐらい「自己中心的で、想像力がない」んですよね。
そして「犬のしつけが出来ているから自分の思い通りにできる」と勘違いしているイタイ人間が多いのが事実です。
犬種や個体差もありますが一般的に犬の時速は「小型犬は約20~25km」「中型犬は約30km」「大型犬は約35~40km」といわれています。
成人の歩く速度は約4km。走る速度は約16kmです。 マラソン選手でも「約20km以上」といわれており、一般の人が好き勝手に走る犬に追いつくのは至難の業です。
杉並区のノーリード人種は、中年、高齢者が多いので話になりません。
ウサインボルトであったとしても、犬をノーリードにしてはいけないのです。

犬を飼っているのではなく「買っている」だけの飼い主により、怖い思いをしてしまったAさんのお子様たち。
そのお子様たちを案じ、今後公園を利用することに躊躇してしまうであろうAさん。
犬と暮らしている人たちと、犬と暮らしていない人たちがより良く共存できる公園は、ノーリードの犬がいる限り実現することはありません。
Aさんのお子様たちが犬に対して恐怖で心の傷を負わないでいてくれることを願うばかりです。