2021年9月 被害体験

兵庫県のAさんから『ノーリードの犬による被害体験』をお寄せ頂きました。
Aさんの愛犬は今年だけで3回、別々のノーリードの犬の被害に遭っています。

「ノーリード事例〜fail.3〜」
2021年3月
兵庫県播磨町・望海公園

Aさんは愛犬と望海公園のグランドのわきの草むらにいました。
いきなり犬が吠えたので驚き前を見ると、ノーリードのシェパードのMIXのような大型犬が、Aさんの愛犬の行く手をふさぐように追いかけました。リードに繋がれていたAさんの愛犬は逃げまどっていました。
前方にノーリードの犬の飼い主がおり「すいません」と言い犬を呼び寄せました。

Aさんのコメント

冷静に思い出すと、咬みつこうとしたり、威嚇したりはなかったように思います。
犬的には一緒に遊ぼうと来ただけなのかもしれませんが、いきなり現れて追いかけ回されたら心臓飛び出すくらい怖いです。当分足が震えて止まりませんでした。
この日の時間帯は怖くて今も行っておらず、その後、大型犬の飼い主とは会っていません。


「ノーリード事例〜fail.4〜」
2021年5月
兵庫県播磨町・望海公園

Aさんが愛犬と散歩をしていると、前方にノーリードの犬たち(トイプードルとジャックラッセルテリア風)が飼い主の近くを走り回っているのが見えました。
Aさんは12~13m離れたところで立ち止まり「すいません、犬のリードしてもらえますか?」と声をかけました。
すると、ノーリードの一頭が吠えかかってきて、もう一頭のノーリードの犬も猛スピードで向かって来ながら咬みつきそうな勢いで吠えてきました。吠えながら走って来る顔は完全にスイッチが入っているように見えました。
Aさんは「あっちに行きなさい、いけない、いけない、やめなさい、いけない」と言いながら足で一頭一頭交互に追い払い愛犬を守りました。
飼い主はオロオロしながらノーリードの犬たちを捕まえようとしていましたが、興奮した犬たちをなかなか捕まえることができない状態でした。
Aさんは「早く捕まえてくださいよ!!咬まれる、咬まれる、早く、危ない、やめなさい」と言いながら犬たちに立ち向かいました。
やっとノーリードの犬たちを捕まえた飼い主にAさんは「すいませんですみませんよ、咬まれたり咬んだりしたら犬が可哀想でしょう!!」と言いました。
ノーリードの犬たちの飼い主は「ちょっとリードが外れただけだ」と答えました。
Aさんが「嘘言いなさい!!さっきからリードしないで犬走り回ってたじゃないですか」と言うと、ノーリードの犬たちの飼い主は黙って去っていきました。


「ノーリード事例〜fail.5〜」
2021年7月
兵庫県明石市二見町・新幹線の高架下

Aさんが愛犬と散歩をしていると、高架下の歩道で飼い主が立ち話をしていました。飼い主はリードを手から放しており、ノーリードにされている犬たち(ポメラニアン、チワワとフレンチブルドッグのMIXのような犬)はウロウロしていました。
よく会う犬たちでしたが、出会うとしばらく恐ろしいほど吠えるのでいつも怖いと思っていました。飼い主は恐ろしいほど吠えまくっている状態でも平気で近づいて来るので、Aさんはいつも逃げていました。
この日も犬たちに気付き、ヤバイと思ったAさんは立ち止まり引き返そうとしましたが、猛ダッシュで二頭が襲ってきました。
ポメラニアンは吠えていただけだったが、もう一頭のMIX犬がAさんの足に咬みつき、Aさんの愛犬の背中やお尻にも咬みつこうとしました。
Aさんの愛犬は必死でクルクル回りながら防御していましたが、あまりの恐怖に首輪を必死で外し、パニック状態で走って逃げてしまいました。
車が走っている側を愛犬がパニック状態で走っている姿を見てAさんは(車に跳ねられるて、もう死ぬ、あかん…)と思いました。
ノーリードで襲ってきた犬たちをやっと飼い主が捕まえたので、Aさんはすぐに愛犬を探し回りました。ノーリードの犬たちの飼い主も一緒に探してくれました。
幸いにも愛犬がマンションの駐輪場で塀をピョンピョンし乗り越えようとしているのを発見し保護できました。
ノーリードの犬たちの飼い主は「良かった、すいません」と謝ってきました。
Aさんは「犬が可愛いのは分かります。でも、外に出るときはやっぱり少しはしつけないと。いつかこうなる日が来るといつも思っていましたよ」とノーリードの飼い主に言いました。飼い主は「すいません」だけでした。
Aさんの愛犬の足からは血が出ていて咬まれていたのに気付きましたが、大した傷ではなかったのでなんの請求もしていません。
その後、高架下の空き地で、同じ飼い主が犬たちをノーリードにし遊ばせていたので、懲りていないのだと思いました。
今は高架下の空き地は無断侵入できないようパトロールや金網の補修工事が行われ犬のノーリードはできなくなっています。

Aさんのコメント

公園のいたるところに犬の(ノーリードは禁止)の看板が立っている傍を、毎日毎日ノーリードで散歩している人間に常識なんかないのですから。


【兵庫県播磨町・望海公園の現在の状況】
兵庫県播磨町にある望海公園はノーリードの犬が多くドッグラン状態になっています。
ノーリードにされている犬は柴犬、ダックスフンド、トイプードル、チワワ、ポメラニアン、シェパードのMIX風、その他大型犬と様々です。
犬をノーリードにする飼い主は30~40代の男性、60~80代の年配者が主で、誰もいないと思いリードを放す、人がいてもお構いなくリードを付けない人達です。
道を塞ぎ威嚇をするが「咬まないから」と言う柴犬の飼い主や、同じく「咬まないから」と言い絶対にリードをしない飼い主がいます。


【兵庫県のAさんの事例について私たちが思うこと】
兵庫県のAさんの被害体験はどれもひどい事例です。
中でも「ノーリード事例〜fail.5~」は最もタチが悪い、反省をしないでノーリードを繰り返す飼い主の典型の人間により引き起こされた事件です。
Aさんの愛犬は怖かった。この状況から逃れたかったことでしょう、一刻も早く。
車が走っている側をパニック状態で走り逃げているときも怖かったと思います。
いつもそばにいるAさんはおらず、Aさんとリードで繋がっているのが日常だった愛犬にとっては首輪が外れリードがないことは非日常です。
ただ散歩をしていただけなのに突然襲われ、ケガを負わされています。

この事例の加害者はAさんの愛犬がケガを負ったことを知らないのでしょう。
それでも自分の犬たちを制御できずに(そもそもリードを手放していたが)ルールを守って散歩をしていた飼い主、その愛犬を危険な目に遭わせたことくらいは分かるはずです。
それなのに再び、しつけもされておらず、犬も人も襲う犬たちをノーリードにする神経が理解できません。

高架下の空き地はノーリードができなくなったので、ノーリードができる場所を探して彷徨うのでしょうね、浮遊霊みたいに。…浮遊霊に失礼ですね。
散歩っていつから命かけてしなきゃいけないものになったんでしたっけ?